幼稚園受験の個別試験の中には、「運動テスト」も含まれます。
ここでいう運動テストは、バク転をやりなさい等の決して高度なものを求められるわけではありません。
年齢相応の運動機能の発達がなされているか、また健康状態はどうかを確認されるテストです。
項目は学校により様々ですが、手遊びやリトミック体操などの楽しく取り組むものもあれば、ボールや平均台を使い指示行動を求められるものものあります。
今回は、【幼稚園受験】求められる運動レベルは?毎日できる5つのことと題しまして、幼稚園受験ではどの程度の運動レベルが必要なのか、またそのために日常の中でどのような対策を行っていけばよいのか、という点について私が実際に行っていたことを含めお伝えしていこうと思います。
ぜひ最後までご覧いただき、幼稚園受験準備の参考にしていただければ幸いです。
【幼稚園受験】求められる運動レベルは?毎日できる5つのこと
幼稚園受験をする年齢は2歳、3歳です。二年保育を受験する方は4歳のお子様もいらっしゃるかもしれません。
この年齢の子供たちが健康に育ち、自分の体をきちんと使って生活できているかがまず基本です。
ですので、幼稚園受験を考え、テストがあるから運動の訓練をたくさんするというより、まずは規則正しい健康な生活を心がけるとよいでしょう。
幼稚園受験で求められる運動レベル
幼稚園受験の運動テストでは、どのようなことが求められるのでしょうか?
運動テストでは、運動能力の他に、「指示行動ができるか」「できなくても怖がらずに頑張れるか」という2点が同時に見られます。
例えば、「先生のところに赤いボールを転がしてください」というお題。
これは、「赤い色はどれか」と、「ボールを転がすということがどういうことか」ということがわかっていないとできません。
幼稚園受験の運動対策だからと言って、ボールをより遠くに投げられるように練習する必要はなく、相手が言っていることをきちんと理解することができるかという点がまず必要なのです。

毎日できる5つのこと
幼稚園受験の運動能力対策としておこなうことは、毎日家でできることばかりです。
決して、体操教室に行かなければできないという事はありません。
ここからは、実際に私が息子と娘の幼稚園受験のために日々行っていたことをお伝えしていきたいと思います。
ビニールテープで
特に女子校の幼稚園では、この線の上を歩きなさいとう問題が出たりします。共学の幼稚園であっても、平均台の上を歩くというテストがある学校が多くあります。
まず、「まっすぐ歩けること」が大切ですので、私は、家の床に白いビニールテープを貼り、そこを通る時は必ずそのテープを貼った線の上を通るようにさせました。
こういうことって意外と子供は楽しんでやりますよね。
ですので慣れてきたら、いろいろな通り方を実践してみました。

ケンケン
音を立てずに忍者歩き(この時手も忍者の形に)
線からはみ出さずに早歩き
最後は止まって10秒バランス
いかがですか?
家の中にテープを1本貼るだけで、楽しみながらいろいろな対策ができてしまうのです。
そして、その都度子供が頑張る姿を見てあげて褒めてあげることが大切です。
子供は褒められると、もっとやりたい!という気持ちになります。
その気持ちをうまくくみ取って、「まっすぐ歩くこと」「指示通りに歩くこと」「バランス感覚」この3つの練習をすることができました。
ビニールテープという身近なものでできることですので、ぜひ試してみてくださいね!
フラフープ
フラフープはいろいろな使い方をすることができます。
皆さんがよくイメージされるのは、「腰で回すこと」ということが一番主な使い方かもしれませんが、幼稚園入園前の子供にとって、フラフープを腰で回すことは意外と難しいと思います。
それでは、幼稚園入園前の2,3歳のお子様にとってどのようにフラフープを使うのが効果的なのでしょうか?
私はこの2つを中心に使いました。
「トンネルとして」
「ジャンプの練習」
使用するフラフープは子供用の小さいサイズ5色を使用します。

子供はトンネルもジャンプも大好き!
「青いトンネルに入ってください」
「緑の丸から赤の丸にジャンプしてください」
等、組み合わせて一日に何度もトンネル遊びとジャンプをおこなっていました。
これをやることによって、「色の学習」「キレイなジャンプ」が強化されました。

もしフラフープが手に入らないようでしたら、縄跳びでも代用できます。
縄跳びを下に置いて、くねくねへびのように動かしてあげ、その上を右に左にとジャンプします。
次に縄跳びを少し上にあげてその下をくぐるという動作を行います。
これを繰り返し行うことで、ジャンプ力と足腰の使い方を学ぶことができます。
フラフープがある場合はプラスして、フラフープを『ケンケンパ』の形に置いて、「ケンケンパ」の練習も実践してみて下さい。
「ケンケンパ」も試験で出されることも多いです。
自宅でこのようにフラフープを使っての練習もよいですし、外で遊んでいる時に〇を描いてケンケンパで遊んでみるのもよいかと思います。
まずは、「ケンケンパ」がどのようなものなのかを理解し、その後ケンケンパを楽しみながらぜひ練習してみてくださいね!
ラダーを使って
「ラダー」ってご存じでしょうか?
ラダーとは、英語で「はしご」のことです。
この「ラダー」は小さく畳めるようになっていて、名前のとおり「はしご」のような形のもので、床に置いて使います。

そのラダーを床に置いた状態でその間だけをつま先だけで歩いたり、走ったりします。
我が家の子供たちは、始めははしご部分を踏まずに走るというのは難しかったので、まずは「はしご部分を踏まないように歩いてみよう」という練習をしてみました。
3歳児にはなかなか難しかったのですが、ゆっくりゆっくり毎日続けていくうちに、できる長さが徐々に増えていきました。
合言葉は
「忍者に変身!」
忍者になったつもりで「そ~っと、そ~っと」と言いながら、少しずつできる量を増やしていきました。
それを積み重ねていくうちに、全てつま先だけで進めるようになり、最終的には走って最後までいけるようになりました。
「ラダー」は体のバランスを整えるとともに、つま先走りをするので足の力が鍛えられます。
足腰がしっかりしているというのは、やはり健康な子供の象徴。
自分の体を上手に使えるということにつながります。
「ラダー」ぜひ試してみてくださいね!
ボールは必須
ボール遊び、子供たちは大好きですよね!
転がしたり、投げたり、蹴ったり。
いろいろな遊び方があるかと思いますが、親子で遊ぶ遊びの中に必ず入っているものですよね。
この遊びの中で好まれている「ボール」
幼稚園受験の試験の中では、必ずと言っていいほど出題されます。

我が家の子供たちが受験した幼稚園で出題された問題はこちらです。
「赤いボールを取ってきてください」
「青いボールをクマの絵が描いてある箱にいれてください」
「黄色いボールを先生の方に転がしてください」
このような問題が出題されました。
その他にも
「☆のついたボールを先生に投げてください」
と、いった「投げる」という動作が入ることもあります。
ボールをどのようにしたらよいかという動作がわかっているか、ボールの色を理解できているかと同時に、このボールに関してはいかに遊んでいるかを見られています。
親子遊びの試験で出題されることも多いので、ぜひ普段からボールを使って親子で遊んでみてくださいね!
ちなみに、我が家では家の中で使っても危なくない布でできたボールを購入し、「夜お風呂に入る前に10回ボール投げをする」というのを日課にしていました。
日々の積み重ねで子供はどんどん知識も増えるし、できることも増えていきます。
焦らずにコツコツとがポイントです。
物まねが得意?
幼稚園受験で出題される問題の中に
「うさぎさんになってこっちに来てください」
「マットの上であざらしになってみましょう」
「ぞうさんになって歩きましょう」
等、という模倣演技が求められることがあります。

ここまでお伝えしてきてピンときた方もいらっしゃるかと思いますが、ここで求められていることは、決して「俳優のような演技力」ではありません。
「いろんな動物を知っているか」
「その動物の特徴を知っているか」
「わからなくてもなんとなくやってみることができるか」
という知識や表現する力をためされます。
そのためには、やはり動物園に行ってたくさんの動物を見たり、図鑑でいろいろ調べてみたりということが必要になってきます。
この2,3、4歳ごろの年齢の子供たちにいろいろな動物を理解させるのは、やはり親の導きがあってこそのこと。
動物一つとっても、どのようにお父様お母様が子供たちに伝えているか、が重要になってきます。
我が家は子供たちが小さな頃から動物園が大好きだったので、年間パスポートを購入して何度も何度も行きました。
その時その時で動物の表情や動作が違うので、その都度子供たちから
「なんで今日はトラさんは寝てるだけだったの?」
「ゾウさんの耳って大きいゾウさんと小さいゾウさんがいるね」

等、たくさんの疑問が出てきて、帰ってからよく図鑑でその動物について調べていました。
時間がある時は、その動物を子供に絵を描かせて、(たとえどんなにめちゃくちゃな絵であっても)家の壁に貼ってみんなで鑑賞会をしていました。
そうすることにより、子供がその動物に対してより愛着がわき記憶に残っていきました。
模倣で出題される動物は
「うさぎ」「ぞう」「さる」「きりん」「ねずみ」「あざらし」「らっこ」
が主なものです。
家族で行く行楽地として最高の動物園。
ぜひ時間を見つけて足を運んでみてくださいね!
まとめ
今日は、【幼稚園受験】求められる運動レベルは?毎日できる5つのことと題しまして、幼稚園受験でどのような運動に関するテストがなされるのか、またその対策についてをお伝えしてまいりました。
幼稚園受験においては、ものすごくスポーツができなくてはいけないわけではなく、先生のおっしゃっていることをきちんと理解し、行動にうつせるということ。たとえわからなくても、やってみよううと頑張れることが最も重要なことです。
その準備として、お子様に普段からいろいろな遊びを経験したり、日常疑問に思うことを調べて絵に描いてみたりといった、知識と経験の積み重ねが必要になってきます。
ぜひ今回ご紹介した毎日できる5つのことをご参考にしていただき、幼稚園受験準備にお役立ていただければ幸いです。
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。