みなさんは読書は好きですか?忙しい現代、なかなか読書をする時間がゆっくり取れなかったりしますよね。私も、じっくり読みたいと思っている本がいつも何冊もあります。
本はいつも何かを学ぶことができます。問題や悩みが100%解決しなくても、何かしらのヒントは見つけることができるはずです。
人生の中では、悩むことってたくさんありますよね。悩むことがほとんどと言ってもよいかもしれません。そんな人生の中で、本当に信頼できたり尊敬できたりする方って、なかなか出会えないもの。
でも、本はいろいろな角度で教えを与えてくれ、導いてくれます。
そんな偉大な「本」。子供たちが自ら進んで読書をしてくれたらいいのにーと思ったりしませんか?
今日は、「子供を本好きにするには?これだけはしてほしい2つのこと」と題しまして、本がお子様に与える影響、その本との関わり方についてお伝えしていきたいと思います。
読み聞かせは必要?
皆さんは、お子様に読み聞かせをしていますか?或いはしていましたか?
子供は、動くものや音、色鮮やかなものにとても反応するので、本を読んでもらうのが大好き。そして読んでくれるのが大好きなママやパパなら、なおさらその時間はとっても安心できる時間にちがいありません。
幼少期の本が与える影響
おそらく、これを読んでくださっているほとんどの方が、お子様が小さい時にたくさん本を読んであげていた(もしくは、現在進行形かもしれませんね)と思います。
子供にとって、母親の声は特別です。お腹の中にいる時から聞いているのですから。
その声を聞きながら眠りにつくのは、もっとも心地よい時間であるはずです。
私は、自分の子供たちに2歳ごろまではいろいろな本を読んできました。その中で、子供たちそれぞれにお気に入りの本がありました。
上の子は「あなたはだあれ」
下の子は「おやまごはん」
です。
ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、どちらも歌のように自然と入ってくるような文の成り立ちになっています。子供の脳にインプットされやすいというわけです。
二人とも、これらの本の中の好きなフレーズを毎日のように口にしていました。始めはきっと意味もわからなかったと思います。でも、なんとなく好きな言葉というだけで覚えていたのだとしても、言葉に興味をもったと言えますよね。これだけで、大きな成長の1つなのです。
幼児期に必要な言葉の力
現代の若者の特徴の1つとして、「自分の考えを自分の言葉で伝えることが難しい」ということがあげられます。
これは、単にそうできない若者がいけないというのではなく、日本の国語教育がそうしてしまったという要因もあります。
日本の教育は現在変わりつつありますが、「国語の授業では漢字はこう書きます。」と習い、テストではその漢字がその通り書ければよい。文章題では、「〇〇くんは、この時なんと思いましたか?抜き出しましょう。」という問題があり、その通りに書けば正解、という問題が多いのが特徴です。
このような問題形式では、自分で考える力が育ちません。自分で考え、自分の言葉でアウトプットすることに慣れていないのです。
幼児期から「自分で考える」癖をつけるために、「言葉を使って、言葉で質問をし、自分の言葉で答える」練習をすることが、クリティカルシンキングができることにつながり、言葉の力を自然と身につけられるようになるというわけです。
子供を本好きにするための2つのポイント
読み聞かせは必ず膝の上で
幼少期から本の読み聞かせをすることは、親子の関わりの中でもとても大切なことです。
お腹の中から聞いていた声に包まれる。
一緒に本の世界に入り込める。
言葉の楽しさを一緒に味わえる。
この素晴らしいスキンシップを、どのようにするのが最も効果的なのでしょうか?
私もそうなのですが、夜寝る前に隣に寝ながら読んであげるというが一般的なのではないかと思います。でも、寝ながら読んでると寝ちゃいませんか?自分も子供も。
寝る前の読書は、子供にとって幸せな時間であることは間違いありません。
でも、「本をきちんと読んで伝える」には、ぜひ膝の上にお子様を乗せて読んでいただきたいと思います。
こうすることによって、本を読むことを一緒に楽しむことができ、聞いているだけの「受け身」ではなく自ら考えて想像するという「自発性」を育むことができるからです。
質問⇔応答の繰り返しが必要
子供ってとにかく質問が多いですよね。本を読んでても、「あっ、この女の子さっきと洋服違う!」とか「待って待って!この犬なんだか悲しそう」とか「〇〇ってどういう意味?」とかなかなかお話を進められなくなりませんか?
でも、これは嬉しい成長の一つ。
本の内容を見て、聞いて、考えて、自分の言葉で伝えてくれているからなのです。
ぜひ、楽しそうにその質問に答えてあげてください。
「全然質問をしないのです。」というお子様もいらっしゃいますが、質問の力を身につけるには、たくさん質問をあびせることが一番の近道です。
お母さま、お父様が、「なんでこの犬は悲しそうにしているのかな?」とか「こんなふうに言われると嬉しいわね」など、たくさん会話をしながら読むことが、お子様の発想力だけでなく、言語力の向上、自発性の向上につながるのです。
まとめ
今日は、「子供を本好きにするには?これだけはしてほしい2つのこと」と題しまして、お子様と本との関わり方についてお伝えしてまいりました。
日本の国語教育では、アウトプットする力、自発性が育つような教育はなされていないのが現状です。
でも、ご自宅での本の読み聞かせの方法を見直すだけで、お子様の言葉の成長だけでなく、心の成長、自発性の向上につながります。
「読み聞かせは膝の上で」「質問⇔応答の繰り返し」
この2つを頭においていただきながら、お子様に楽しんで読み聞かせをしていただければと思います。